日本一の巨大書店
大阪市堂島に床面積日本一の書店ができたと各マスコミに一斉に報じられたら、やっぱり覗いてみたくなる。そんなわけで噂の淳久堂(ジュンク堂)へ出かけてみた。ちなみにこの店の創業者は「くどう・じゅん」氏とおっしゃるそうで、姓と名がひっくり返ったのは、親の反対で「くどう書店」とオーソドックスには名のれなかったからだとか、西洋風に気取ってみたのだとか、あてにならない情報が乱れ飛んでいます。 しかし、それにしても、すごい人だかりだった。横歩きしても何度ぶつかったやら。あれだけ宣伝されると、物珍しさで来るんだろうね、僕もその一人だ。たしかに広いし、配架点数も多い。医学書みたいに普段関心のない分野では量に圧倒され、児童書コーナーはデパートの遊び場もどきで、女子トイレは長蛇の列。喫茶室を含め椅子は全部ふさがっており、しかたないので、窓に腰掛けてメモをとりました。だから、店内喫茶の味は知りません。そのわりにレジ・カウンターが混んでないのは、やっぱり景気のせいか。 もっとも、ほとんど無人の場所もある。文芸評論の棚を眺めてたら、喋ってた女二人、急に「なんか誰も読まなそうなのばかりよねー」。話しこめるスペースが欲しかったんだろうな。 二階の短歌俳句コーナーも、当然ながら、あるだけ感謝の状態でした。ちなみに、新書・選書は三階で、まもなく選書で出る僕の歌集が置かれるとすればどちらが適当だろうと、いらぬ気を回したりして。 帰りは西洋茶館にてスコーンとヌワエリヤで一服。有名な店なのに何故かこれが始めて。つい近くのLONDON
TEAに寄ってしまうからか。まあ、なんにせよ充実した一日でした。
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