あ・はるふ・まんすりー・こめんと 1999年12月19日

 
  返事

 まもなく1999年も終わりです。本年はどうも。
 今回はいただいたメールの質問にいくつか答えてみます。送ってくれた人には既に個人的に答えたりもしていますが、改めて書きました。どうしてこんなことを気にするのか不可思議なのもありますが、それはともかく。

●「貴方の頁」の掲載規準はどのへんにあるのでしょう。

 僕がこのホームページを読んでくれている人の目にぜひ触れて欲しいと感じたか否かが総てです。僕とまったく異なる意見でも採用しますし、同意見でも落とすかも。だから明確な規準は何もありません。「三宅さんの作品、とてもすてき」といった類は一人悦に入って喜んでおります。でも、載せたくなったら載せます。デタラメですね。

△「貴方の頁」にどうして返事を載せないの。

 返事を書いてないのもあるから、が一番の理由。その点、気まぐれなのです。返事を書くこともあるとあまり知られたくなかったんだな。全員に送ると金も時間もかかる。当ホームページは個人による自費運営ですので、予算はとぼしいものです。
 それと、たった一人にあてた返事と公開を前提にした文章では微妙に言葉が変わってくる恐れがあるからです。公開したければ、この連載に載せてます。
 なにより、あまりたいしたこと書いてないしな。第三者が読んでもおもしろくないよ、きっと。

▼三宅氏の著書を読みたいのですが、どうすれば手に入りますか。

 もちろん、書店に注文するのが一番です。
 メールでその旨知らせてもらえれば、こちらからお送りしますが、この場合送料込みで請求します。その代わり、早くお手元に届く可能性は高いです。
 どの図書館が所蔵しているか知っている場所もありますが、それは教えられません。みんながそこへ行ったら、俺、飢え死にしちゃうよ。

◇ふだんは何をしてますか。

 平日は、朝起きて、まず、いつ散文を書くか決めて、それから洗濯や買い物など雑務を割り振ります。歌句創作は思い付いたとき。CD、ラジオ、テレビなども適当にすべて合わせて2〜3時間。そして読書を少し。それで一日は終わっちゃいます。運動にもっと時間を回すべきなんだろうけれどねえ。だから、空き時間があると、意味もなく歩きます。孤独な散歩者の妄想、ですか。

■使っているパソコンの機種を教えて。

 Macintosh Performa 5440。PPCというマイクロプロセッサ搭載。真っ黒で、一見ただのテレビです。それが原因なのか、あまり売れなかった。
 最近調子悪いので、そろそろ限界かも、と心配です。なにしろ、週に一度〔爆弾〕が現われる。これ、Mac故障の危険信号なんだけれど、Mac信者ですら「知らない」「見たことない」と言う希少体験(のはず)なんです。「一度見てみたい」と恐い物知らずなことをおっしゃる人も。俺はもう充分見厭きたよ。

☆プロバイダ内でういてませんか。

 チャットとかしないから、よくわからないけど、どうなんだろう。
 どういうときにそういうのを感じるものなんでしょうね。よくわかりません。

◯どうしてYahoo!に載せないの

 Yahoo!の検索項目に「三宅惺」と記入し、クリックしてください。一度では出なくとも、二度三度と打てば、そのうち出ます、おそらく。あきらめず、試してください。しかし、あまり表示されないと、コンピューターに好かれない名前なのかなあ、と疑いたくなるね。

 <追記> 現在はYahoo! JAPANに掲載済みです。ずいぶんかかった。ふう。

 

 
  3年B組短歌会

 テレビドラマなんて「チョコレート革命」以来無関心だったんだけど、先日「3年B組金八先生」で短歌会をやるって新聞にあったから、ちょっと興味を起こしました。テレビと縁が薄れていた中学時代、あの番組だけは鶴見慎吾と杉田かおるが活躍していた一時期楽しみだった。すぐ、たのきんトリオと三原順子の番組になっちゃったけど。しかし、今時の中学生があれ見るのかなあ。おれたちの世代が懐かしんでいるんじゃないだろうね。
 さて当日、番組では本当に生徒の自作ではと疑われるほどの歌もあり、結構愉快だった。自作を発表し、互いに批評し合うだけなんだけど、意外にやると楽しいもの。合唱団や絵画教室もあんなノリなんだろうなあ、最初は。金八先生のセリフもすべて僕と同意見ではないにせよ、なかなか感動的だった。
 僕の場合、最初は独りで楽しんでたんだけれど、やっぱりそのうち身近に仲間ができて、切磋琢磨するようになった、五年間くらい。そういう時期は、あるに越したことないです、なくてもいいけどさ。
 ところで今日、僕のところに毎号寄贈されてくる詩歌同人誌がまた届きました。時には感想を出すこともあるからでしょう。まったく個人的つながりがないわけじゃないし。お互い顔も知らないけど、これも人間関係。でも、同人間では僕とのような冷めたものじゃなく、熱い戦いが競われているよう。熱かろうが冷たかろうが、そういうのを繰り返しているうちに、あるいは本気で芸術行為に打ち込んでみようとする人も現われるのでしょう。
 しかし、いつまでもそのノリで続ける訳にはいかない。合唱団にせよ、絵画教室にせよ、実力に差ができるに従い、みんなで楽しくという調子は続きません。結局、個人と個人の孤独な争いに変わってゆくもの。もちろん、そこまで打ち込まず、終生、ママさんコーラスや日曜画家のノリで終わるのも、それはそれで良いんじゃないか、とは思いますが。
 ただし、全員がそうなっちゃったら、芸術としては死んだも同然、たんなる文化財になってしまうでしょう。短歌はもうなってる、という人もいるんでしょうが。そういう人が芸術を滅ぼすのです。短歌の敵です。
 あの番組を見ていた中学生等にそんな相手と戦う勇敢な文学的戦士が現われれば佳いなあ、なんて考えておりました。出演していた中学生がアイドルにならなくてもいいからさ。

 

 
  チグリスとユーフラテス

 新井素子氏の「チグリスとユーフラテス」が日本SF大賞を受賞したそうだ。
 もう十年以上前、後輩の女の子から、
「新井素子ってどんな話描く人ですか」
と 尋ねられて、冗談混じりに、
「人間は滅亡しました。めでたし、めでたしってな話」
と答えた。実際「ひとめあなたに…」など人間が滅亡してもハッピー・エンドなストーリーはあったものの、ちょっと皮肉をきかした大袈裟なセリフに、一場、笑いがはじけた。まだ新井氏も独身だったし、僕等も若かった、今よりは。
 縁があったのか、受賞作は刊行間もなく目を通す機会を与えられていたのだが、まさに「人間は滅亡しました。めでたし、めでたし」の話で、
 「ああ。とうとう描いちゃったか」
という感慨がまっさきに浮かび、だれかに伝えたくてしかたがなかったのだけれど、あの頃の女友達の多くとは縁が切れてしまったし、つながっている人達も、勤務、旅行、家事、育児など忙しいに違いなく、結局そのまま。いつのまにか忘れていた。
 受賞のニュースもなんとなく聞き流してしまった。
 数日後、今の友達の一人が電話してきて、
「『グイン・サーガ』の最新刊つまんなかった。裁判シーンばっかりで」
ちなみに僕はグインについてほとんど何も知らない。だから、小説の裁判シーンについて話した。「事件」「検察側の証人」「異邦人」「奔馬」「カラマーゾフの兄弟」エトセトラ。三十分ばかし。
「『審判』にはまともな裁判シーンなんてなかったなあ」なんてね。

 

 
  予告編

 ところで、来年一月の「今月の作品」は俳句です。
 これは第一回朝日俳句賞応募作。
 僕の句作は中学校からで、短歌より古いのですが、歌作に専心するにつれしばらく絶えていたところ、自称「茨木和郎氏の薫陶を受けている」と言う女性から勧められ、また創ってみました。けれど、見事落選したのはともかく、その後、当の茨木氏が朝日紙上で府域の投稿者一人ひとりの句を取り上げ記した文でもまったく無視され、
「ほんと恥ずかしい」
と、さんざんその女性から批難される羽目に。
「これじゃ茨木さんに言えないわよ」
 それでまた歌作に集中しているのです。たぶん、茨木氏はいまだに知らないんだろうな。
 僕としてはそれほどひどい出来とは思えなかったのですが。以降、投稿は控えているのですけど、まあ、興味のある方は御一読ください。

 

 
  あいさつ

 早いもので、まもなく今年も終り、2000年という聞き慣れない年が始まります。
 本年の御愛読ありがとうございました。また来年もよろしく。
 では、よいお年を。

 

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