あ・はるふ・まんすりー・こめんと 2000年4月25日

 
  国際ブックフェア2000にて

 土曜日、臨界副都心の東京ビックサイトまで行きました。三年連続の国際ブックフェア。去年までは遠出でしたが、引っ越したから料金的にはずいぶん近場になりました。所要時間では、金に糸目をつけなけりゃ大差はないのですが、たっぷりつけてたから、以前はまるまる三日ほど。ほとんど、旅。だから今年はすぐみたいなもの。
 
お昼時に着いたのですが、ビックサイトは食事を安く終えることができないと思い、あらかじめ170円で仕入れたパンと珈琲牛乳を海眺めながら食す恒例行事の後、会場に足を運んだら、なんとあちこちに休める場所があるではないですか、食事は無理だけど。去年はなかったような気がする。少なくとも一昨年はなかった。やっぱり変化はあるのです。
 
しかし、会場には慣れても、慣れないのが、首吊り。いや、絞首刑にあうのじゃなくて、首に「専門家・法人ユーザー」と印字された入場者証を吊るさなければならないのです。普通は「一般参加者」とか「出展者」とかいう札を胸に付けるだけなんだけど。しかも、そこに名刺を張るなどして名前を晒して歩かなければならない。これはグッドアイデアだと賞賛に値する思い付きですが、いきなり眼前に身を乗り出し、食い入るようにこちらの名前を読もうとする人が続出します。まあ、そこから話が始まることもあるわけで、それでこそ意味があるのですけどね。なにしろ僕の場合入場し名札を付けるまでに何度も人違いで話し掛けられるのです、毎回。たいてい聞いたこともない名で、すぐ忘れる。覚えていたくもないしね。

 

 
  
木場について

 覚えていたくないことといえば、始めて参加した時の事。
 古い地図を頼りに目指したビッグサイト。そのため、最寄駅は木場と思い込んでしまい、駅でようやく新木場だと気付いた。営団東西線ではなく、有楽町線に乗らねばならなかったのだ。その地図では有楽町線の終点は新富町。当然、新木場など無い。
 慌てて木場駅を飛び出し、新木場行きのバス停を捜した。ようやく見つけたが、次は五時間後。タクシーはもったいないと再び地下鉄に戻ったのが間違いで、その頃はすっかりパニックを起こしていて、大手町駅から営団千代田線に乗り換えればいいものを、茅場町駅で下り、しかも営団日比谷線を秋葉原へ逆走する有り様。あんな醜態はこれまでにないし、二度としたくない。
 歌人の塚本邦雄氏のように迷子になっても伝説化してしまえば、それはそれで名誉なことなのかもしれないけど。伝説とは、塚本氏が寺山修司と大阪駅前にて舗道五メートルを渡れずに地下街へ下りたが為に一時間十五分も迷って、寺山に「塚本邦雄の迷宮好み」と採り上げられたこと。でも、当人は名誉とも思ってらっしゃらないかな。
 ところで、全然関係ないけど、大学の後輩に木場さんという人がいた。上手な短歌を詠むので、時あたかも短歌ブームの真っ最中、大学から〈本学の俵万智〉と宣伝され、「ずっと今のような歌を作ってきたのに真似だと思われてるみたい」と大変な不満顔。「その調子で千首ほど詠めばそのうち認められるよ」と慰めたのだけど、今頃どうしているのやら。当時の日本にはそういう大勢の〈木場さん〉がいたのでしょうね。
 

 

 
  「異常」が「正常」

 平成の代になってからずっとだが、今年は特に株価乱高下のニュースぱかり聞かされる。
 そして、そのたびに「経済実態を反映していない」とのコメントが出される。不可解きわまりない。
 あれはもはや公的ギャンブルでしょう。結果が実力そのままだったら、おもしろくもなんともないよ。僕はパチンコもマージャンもしないけど、それくらいわかる。
 投機市場の拡大で、それはもはや経済実態を反映しない。ほとんど影響ない。むしろ、経済実態が株価の影響を受けるのだ。素人の僕でさえもうそんなことは了解済みなのに、同じ言葉ばかりが繰り返されている。実態を反映していたら一億円を超える株価がつくわけない。あるいは、今はたんなる異常事態だと本気で信じている人もいるのかもしれないけど、僕にはただみんなで実情から必死に目を逸らしているように感じる。
 もし「正常」に戻る時があるとすれば、みんながマネーゲームにこりて証券業界が沈滞する時。そういうのを望まないなら、「異常」が「正常」になるのを肯定するべきじゃないのかな。
 僕は「異常」にも「正常」にも興味ないけどね。

 

 
  タイトル変更

 あまりにそっけないHPタイトルに変更を加えました。
 歌も好き、じゃなくて。
 ほとんど何も考えてませんね。もちろん、その場の思い付きです。だからすぐまた変えるかもしれない。
 もっと別の案もあったんだけど、それはまたいつかの為にとっておきます。

 

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