あ・はるふ・まんすりー・こめんと 2000年6月15日

 
  

 競馬にはまったく興味がない僕だが、武豊騎手が日本ダービー三連覇を逃したことぐらいは知っている。ただし達成されていてもそれがどれほど大変なことかがわからなかっただろうというのが、素人たるゆえんであろう。
 だから、数ある競馬漫画で一番気に入ってるのが、ゆうきまさみ「じゃじゃ馬グルーミン★UP」だったりする。これはあだち充が野球漫画を「タッチ」で青春漫画に変えたように、競馬で青春しているから、競馬を知らなくても(むしろ知らない方が初心者向きとして)おもしろく読めるわけ。
 ところで。
 塚本邦雄歌集を読んでいて「塚本氏は馬だな」とつくづく思った。それも光り輝く悍馬。あるいは、常に馬であろうとする意志とするべきか。馬を詠んだ歌には特に強くそれを感じる。たとえ客観的には暴れ馬や鈍馬にしか映らなくとも、塚本氏にはそれは自分の意志したところにほかならぬという確信があるのかもしれない。
 吉田拓郎に「馬」という唄がある。高校生の時ラジオで聴いた。冗談としか思えないコミカルな馬で、漫画家・谷岡ヤスジの馬の先駆かもしれない。美しさのかけらもない変な馬だ。
 どちらも例を示したいけど、無断引用は避けよう。
 馬には手に負えないところがある。馬について語るだけなのに、僕の文章はもう喘いでいる。
 僕は一度だけ本物の馬に腰掛けた。阿蘇の草千里で手綱を引いてもらいながら少しだけ辺りを一周しただけ。子供だましだが、本格的な乗馬などしたら命にかかわる。何事にせよ本当に打ち込めば命にかかわるのかもしれないが。僕は馬にはなれず、ただ振り落とされないよう馬にしがみつくぐらいが関の山かな。維新期の軍人・大村益次郎(村田蔵六)の乗馬姿を想像する。みっともないことことうえない。
 それでも乗らねばならないのなら乗るだろう。暴走する上でちょこんと成りゆきを見つめているなどということになっても、それはそれでやむをえないと腹を括るしかない。
 その覚悟をするには馬肉料理を食すのが良いのではと思うのだけど、なかなかその機会に恵まれないのが、残念。もう手遅れかもしれないけど、一度くらいそういう恩恵にあずかりたいな。

 

 
  
文学の授業

 競馬好きで有名な純文学作家・高橋源一郎氏が小学生に文学を教えるというテレビ番組を観た。ただし、再放送で。本放送は知らなかったな、いつごろやったんだろう。
 「常識にとらわれるな」とか「おもしろく」とか、まっとうなことを非常識に教えていて、「文学とはなにか」と子供に尋ねられ、とまどう大人達の様子も面白かった。そりゃ途惑うよね、僕もきっとしどろもどろになるよ、小学生が相手じゃあね。
 それにしても、高橋源一郎氏のデビューは鮮烈でした。「さようなら、ギャングたち」の単行本を先輩の下宿で勧められて読んたときは本当に興奮したし、「虹の彼方に(オーヴァ・ザ・レインボウ)」を、夜、自室で一気に読了したときはやっぱり興奮して、眠れそうもないので、村上春樹「風の歌を聴け」に手を出し、ますます寝られなくなっちゃった。同じ日に読んだんだな。
 そういえば、最近読書で興奮のあまり寝られないなんて経験無いなあ。読む本が悪いのかね。

 

 
  
合掌

 平安文学の研究者として知られる目崎徳衛氏の訃報を聞きました。また一人、むかし繰り返し読んだ先人が亡くなったのです。
 合掌。

 

 
  
恐怖

 また少年による凶悪事件が報道された。弱い者虐め、無差別攻撃、目立ちたがり、エトセトラ。
 僕にはこの件についてマスコミの騒ぎに目を背けるほかしたいことはないけど、彼等のおびえは感じてしまう。おびえるものが加害にはしるのは自然なこと。だからって「おびえなくてもいい」なんて嘘ついても意味ない。むしろ世の中はおびえるべきことでいっぱいだ。
 渡る世間は鬼ばかり、なんて、しゃれてる場合じゃないだろう、まったく。

 

 
  
夢無(むなしい)

 ようやく訪れた衆議院選挙。
 今日も外宣車が「政治の安定と改革を担う※*党」と叫びながら走っております。しかし、この御時勢、改革を目指せば動揺に、安定を目指せば停滞に陥るほか無いように思えるのですが。
 ここまで吹けば跳ぶような軽い言葉ばかりが行き交うと、耳を傾けるのもむなしいです。
 ちなみに、〈夢が無い〉と書くと「むなしい」と読めます。そう読むのは僕ぐらいでしょうか。

 

 
  
改題

 またホームページのタイトルを改めました。前回はほとんど考えないで付けたけど、今回は一応じっくり考えた(つもり)です。だから、しばらくはこのままいきます。
 どうか変わらぬ御愛顧を。

 

 
  近況

 河原のさくらんぼがおいしい季節です。
 近頃、不思議なことは、アクセス数の上昇とメール掲示板投稿の希少。
 反比例の関係にあるとは知らなかった。
 へんなかんじ。

 

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