キャバレーじゃなくって
なんか数年前から道歩いてると、チラシ渡されて、しきりにうちの店に来るようにと手を引かれる。これはいわゆるキャバレー方式というやつだと考えるのだけど、じつは僕はまだキャバレー従業員にはまともに声をかけられた試しがない。声を出している所に通りかかったことはあるけど。それで最近声を掛けてくる所だけど、これがギャラリー、画廊なのだ、いつも。 いつからこの業界はこういう方式を採用し始めたのだろう。たいてい無視するけど、たまに覗いて、コーヒーでも飲んで、絵を眺めて帰る。もちろん財布を見せたことはない。(あたりまえだ) 僕としては何一つ損はしてないんだけど、どうしてこの人達はこんなことをしてるのだろうと想像すると気味が悪い。 先日も三人で歩いていたのに、僕一人だけ呼び込み二人がかりで勧誘された。この時はあんまりしつこいのでちょっと驚く。まったく心惹かれないでもなかったが、ほかの二人を措いて行くほどでもないし、足を止めず上目遣いに睨んだら退散してくれた。友だちは、 「連れてゆかれるのかと思った」 と笑った。腕抱えていかれそうな雰囲気だったものな。 それとも、あのチラシは油断させる為の囮で、うかつに付いて行ったら身ぐるみ剥がされたのだろうか。だとしても不思議はないよな、あれじゃ。 おかしな世の中。
|