あ・はるふ・まんすりー・こめんと 2000年9月24日

 
  判官びいき

 五輪等というものに興味はないので、外出したら、入館した舞台の上から「テレビのオリンピックよりこちらを選んでくれてありがとう」と言われた。その近所の東京ドームも満員だった。みんなが五輪だけに興味を持って生きているのではないのさ。
 でも、たとえばサッカーの南アフリカ対日本とかは中継を観て、「まるでプロ野球の阪神対巨人だ」なんて思っていた。個人的力量の圧倒的な差を集団でちまちまとなんとか凌ごうとしている。もちろんこの場合、日本が阪神だ。最近巨人の人気が下降していると評されるけど、それはこういう判官びいきの精神に基づくのかなあなどと考えた。一目で明らかに強い奴が勝つのはおもしろくないのかもしれないね。

 

 
  べつに知らなくてもいいじゃないか

 しかし、そのサッカーにすら興味の無い人もいる。僕も数年前までは誰がメダルを取ったかなんてまるで知らなかった。ちょっぴりでも知っているのは、世相とか社会の動きとかに少しは関心ができてきたからだろうか。
 でも、べつに知らなくてもいいじゃないかとも思ってる。
 少なくとも知らないと言うとびっくりするような人との付き合いはほとんどない。ということは、ずいぶん交際範囲に近頃かたよりがあるんだな。一日文章しか書いてない奴は朝からオリンピック中継映像の前を離れない、と信じている人は多い。だから、金メダリストの名前もほとんど知らず、ヤワラちゃんこと田村選手にお相手と噂の人物がいるということすら聞いたことがないという連中と居るのは楽だ。まったく。スポーツ中継には厭きない僕も五輪は滅多に観ないから。

 

 
  五輪再考

 でも。
 以前はもっと五輪に拒否反応を抱いていた。「<国家>というあの集合的で神聖なエゴイズム」というヒットラーの言葉をこの時期ほど強く感じる時は無い。国家元首会談等では<集合的>な部分があまり感じられないのに、シドニーのサッカー会場に棚引く日の丸の旗を見ていたら、国家が集合的であると嫌でも目に付く。ため息が出る。
 国体のように、大会のたびに開催地に引っ越す選手が出てくれば、もっとそこから遠ざかれるのに、と考えていた。
 でも、少しずつそこに近付いてはいるようだ。
 民族的にも人種的にも出身地さえ異なる日本代表が現われてきた。日本語が喋れない選手すらいる。善いことだ。
 それでも、国籍という漆喰はなかなか剥がれそうにない。もし剥がれたら。…テレビ中継はしないかもしれないな。ビジネスにはなりそうもないから。

 

 
  第一部・完

 少年マガジン連載「サイコメトラーEIJI」が終了した。ほどほどに後味の良く、ちょっと不気味なラストはとても気に入った。
 しかし。なんなのだ、第一部・完っていうのは。それならば、第二部はあるのか。そう考えると、古くは「カムイ伝」から最近では「スラムダンク」(どこが最近なのだ)まで、第一部・完と銘打って、それきりになった漫画・劇画が脳裏に次々浮かんでは消えた。「カムイ伝」はずいぶん後に「外伝」として再会したけど。

 まあ、事情はいろいろあるんだろう。
 作者が途中で書けなくなった場合。たとえば、日渡早紀はもう「アクマくんシリーズ」に興味がないらしい。あそこまで伏線、引っ張っといて。「カムイ伝」もたぶんこの理由だ。
 作者は続けるつもりでも編集部にその気がない場合。たとえば、…これは読者には知らされないんだな。
 有名なのは、作者が終わりたくとも終われない場合。「ドラゴンボール」は多くの読者がそう感じていたから、正直終わってほっとした。「おはようスパンク」もたぶんそうだったんだろうと思う。後半は主人公も変わり、人気も下がり、支離滅裂なのに講談社漫画賞受賞後まもなくジ・エンド。ひどかった。「ハレンチ学園」も嫌々続けたと作者・永井豪は語っている。こんなことは漫画ファンには自明の理か。

 では、今回の「第一部・完」は何を意味するのか。雑誌の売り上げ減を恐れた編集部の策略ではないかしらん。勝手な憶測ですが。

 

 
  近況

 先月から旅暮らしが多い。原稿が進まないと、インターネットもしくは電子メールを打ち込んで、ぶらりとどこかへ消えてしまう。ああ、この調子で一体何十年目ってほどはまだいってないか。
 再度Online Orderに手を入れました。これでずいぶんやりやすくなったのでは。どこが変わったか。それは画面をクリックして確かめてください。
 スポーツ・ネタが続いたけど、素人があまりプレイの内容まで突っ込むものじゃないよなあ、と最近の五輪素人リポートを幾つか読んで思った次第。自戒します。
 さて、明日から南の海で泳いでこよう。台風、来るなよ。

 

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