「南の島」食べある記
「ちょっと南の島へ遊びに行ってくる」 と冗談をとばしたら、本気にした人もいたらしい。 その旅先で食べた物。ミミガー、ポーポ、チンビン、グルクン、ミーバイ、バクダン、イラブチャ、ドゥルテン、ティビチ、ナーベーラープシー、タンナファクルー、サーターアンダギー、イナムルチ、ボロボロジューシー、タコライス、ゴーヤーチャンプルー、ジーマーミードーフ、トーフヨー、フーチーバーソバ、ソーキソバ、ナカミジル、ヘチマ、チンスコウショコラ、等々。 そう、知人が来ないかと誘ってくれたので、沖縄まで出かけただけ。 ちなみに、一週間足らずで、交通費、宿泊費、食費、土産代、その他、すべて含めてほぼ三万円だったから、まずまず。往復運賃だけで五万を越えるような旅なら、最初から行かない。 それで、楽しかったかというと、首里城は害虫駆除で閉まっているし、案内されたビーチは頑丈なネットに囲まれ信じられないほど狭く、僕はさっそく沖へ脱走を試みたのだけどそのすぐ先には赤い文字で「鮫に注意」の看板、そのあまりにも丈夫すぎるネットが急にリアリティを持って迫ってきたほか、悪いことを数え上げれば切りがないのでむなしいからやめよう。 「東京に戻ったら『琉球旅情』なんて本を書くの?」 と着いた早々尋ねられたので、頷いておいたけど、歌句はあまりできなかったから、歌集の一章にもなりそうにない。到底無理。 そのかわり、今月これだけで毎週更新できそうなほどの雑文ネタは拾ってきた。そんなの一体どうすんだって、書くしかないでしょう。一部でもさ。 一番衝撃的だったのは、「みるくぜんざい」で、普通のぜんざいにミルク味のかき氷が乗っかった物。発想がやはり温暖の地。 「沖縄の中高校の男子はみんなでこれを食べる」 とその琉球人は教えてくれたけど、本当だろうか。 「女子は洋菓子屋でケーキ」 本当だろうか。ちなみに、ケーキの値はみるくぜんざいのおよそ倍だぞ。ケーキならさらに紅茶付きだろうし。ぜんざいなら只のお茶で充分だが。 沖縄には茶にもずいぶんユニークなものが多かった。サンピン茶とかウコン茶とか。ビール・メーカーも初耳だったし、ボンカレーはGOLDではなく懐かしい和服姿のおばさんが微笑んでいた。 「GOLDにしたら売り上げが暴落して元に戻したんだって」 本土の舶来品も沖縄では日本らしさが求められてるのかもしれない。 そのビール・メーカーはウェハースも売っている。おいしいのはやっぱり気候のせいだったのだろうか。本土に戻って同じ物を食べてもちっともおいしくなかった。 もっと書きたいのだけど、それはまたいずれ。
[付記] 「あ・はるふ・まんすりー・こめんと 46」に続く。
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