口が開かない!
そろそろ秋の虫の声が賑やかになってきた八月下旬の某日、目覚めると突然口が開かなくなっていました。 無理に開けようとすると、特に右顎に激痛がはしる。それでも朝食はとりたいから、とりあえず牛乳でパンを流し込んでみましたが、昼にはもうスープを飲むのが精一杯。何も噛めない。夜は痛みをこらえてプリンを飲み込む。でも、腹は減る。 翌朝、もはやこの口ではジュースさえまともに飲めず、病院へ行くと、レントゲンを撮られ、その結果を一瞥した若い医者は確認の為の問答を一通りした後、申し訳なさそうに、 「骨が歪んでいます。一生このままでしょう」 こともなげに言われても困るんだな、そういうことは。こちらはショックで二の句が告げない。 そして中堅の医師に交代。よりしつこく丁寧に質問・触診され、下った診断は、 「筋肉の凝りでしょう」 ほっ。 「凝りがひどくなるような生活なんですか」 ええ。毎日、文章を書いて、読んでるだけです。雨が続いたら、三日間一度も部屋から出ないなんてこともあります。肩凝りは慢性的です。なんて詳しく説明はしませんでしたが、ちょっと暮らしを変えた方が善いかもしれない。 薬物治療で、九月なかばにはほぼ治りましたけどね。やれやれ。おかげで旅先では美味しい物、何も食えなかったよ。 今でも思い出したように痛むのですが、もう勘弁して欲しいな。
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