あ・はるふ・まんすりー・こめんと 2001年10月10日

 
  口が開かない!

 そろそろ秋の虫の声が賑やかになってきた八月下旬の某日、目覚めると突然口が開かなくなっていました。
 無理に開けようとすると、特に右顎に激痛がはしる。それでも朝食はとりたいから、とりあえず牛乳でパンを流し込んでみましたが、昼にはもうスープを飲むのが精一杯。何も噛めない。夜は痛みをこらえてプリンを飲み込む。でも、腹は減る。
 翌朝、もはやこの口ではジュースさえまともに飲めず、病院へ行くと、レントゲンを撮られ、その結果を一瞥した若い医者は確認の為の問答を一通りした後、申し訳なさそうに、
 「骨が歪んでいます。一生このままでしょう」
 こともなげに言われても困るんだな、そういうことは。こちらはショックで二の句が告げない。
 そして中堅の医師に交代。よりしつこく丁寧に質問・触診され、下った診断は、
 「筋肉の凝りでしょう」
 ほっ。
 「凝りがひどくなるような生活なんですか」
 ええ。毎日、文章を書いて、読んでるだけです。雨が続いたら、三日間一度も部屋から出ないなんてこともあります。肩凝りは慢性的です。なんて詳しく説明はしませんでしたが、ちょっと暮らしを変えた方が善いかもしれない。
 薬物治療で、九月なかばにはほぼ治りましたけどね。やれやれ。おかげで旅先では美味しい物、何も食えなかったよ。
 今でも思い出したように痛むのですが、もう勘弁して欲しいな。

 

 
  情報戦

 ひと月前から世間は、毎日ニュースを食い入るように見ている人と、こんなひどい話ばかり知りたくないと無視している人に二分されているんでしょうね。
 NHKはきのうまで毎日「今夜もテロ関連のニュースから」と前置きして、結局番組の大半をそれにあてている。後はせいぜい野球結果ぐらいだった。余所のテレビ局も同様。ただし、内容は多少誤差があって、某局によれば米英軍の攻撃のためアフガニスタンのタリバン政権は崩壊寸前で間もなく新しい政府が作られるだろうとか、別の局によれば崩壊の危機に陥っているのは欧米を支持しているパキスタンのムシャラク政権の方で戦闘は数年では終わりそうもないとか。
 詳しく知るほど何がなんだかわからなくなります。まあ、どちらも強調している情報が違うだけで、同じなんでしょうが。情報戦争のむなしさですね。インターネットもそうとう錯綜していて、どれが正しいのやら、真面目に付き合っていると馬鹿を見そうだ。
 ちなみに、今夜のトップニュースは、珍しくテロ関連ではなく、ノーベル化学賞日本人十人目、でしたがね。やれやれ。

 

 
  ノーベル賞受賞対象がわからない

 今夜のノーベル化学賞報道を聞いてましたが、受賞理由があまり理解できない。専門的すぎて。多くの人が同様だったと思いますが。説明されても、ふむふむと頷いてるしかない。改めてじっくり解説を聞くか、わからないなりに納得するか。僕は後者になるだろう。しろうとなんて、そんな者。
 それで、ふと思い出したのですが。
 川端康成がノーベル文学賞を受賞したとき、当時の新聞を読むと「伊豆の踊子」が大きく書かれているけど、受賞対象作は「雪国」「千羽鶴」「山の音」だったそうです。特に「雪国」。「眠れる美女」「名人」「片腕」等の方が好いと云う意見もあるでしょうが。
 ところで大江健三郎が受賞の折、何人もの知人から何を読めば良いかと尋ねられた。報道では受賞作がどれだったのか、まったくわからなかったから。
 こちらとしては代表作を薦めるしかない。人づてに「万延元年のフットボール」が受賞主要対象だったと教えられたけど、本当にそうだったら、ノーベル賞選考委員の見識もたいしたものだ。こんなちっぽけな異国にまで目配りが利いてる。
 どうしてそこのところがはっきりしなかったのかは知らない。一つの作品をいたずらに目立たせるのを避けたのか。出版社の都合か。よくわからない。受賞作が公表されなかったとも、いつからか明確化しなくなったとも。本当かね。
 読者にとっては親切じゃない処置だ。教えてもらえば解ることは教えて欲しいよな。

 

 
  今月の食卓

 最近、鶏肉や豚肉を食す機会が減りました。
 鶏や豚に、もちろん、何の落ち度もありません。牛肉が安くなっただけ。
 未来なんて、ホント予測不能です。
 牛飼いさん達は大変ですね。牛は哀れだね。狂牛病対策を怠った役人さんを恨んでください。

 

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