ま
だ
腐
ら
な
い
傷
ん
だ
こ
こ
ろ
沈
丁
花
ま
た
目
を
そ
ら
す
あ
の
日
よ
り
【縦書きがきちんと表示されない人の為に】
あの日より / また目をそらす / 沈丁花 / まだ腐らない傷んだこころ
自歌撰「ロール・アンド・クライ」より
沈丁花の季節です。
白花沈丁花(シロバナジンチョウゲ)は目を惹く大きさにもあでやかさにも欠けるけど、可憐。花びらがない代わり、白い咢片が四枚、一見鋭いが実は滑らかな葉に囲まれ、密生して開く。
ところが、沈丁花は外面紅紫で、内面白。紅白といえば、聞こえはいいけど、その紅が白を侵蝕してゆくような色彩は、ぞっとするものがある。香りは、ともかく。
この歌は、初出時どうしても気に入らず、後で手を入れようと、とりあえずスペース確保のため原稿にまぎれこませたものの、どうしても上手く直せないので不掲載やむなしと考えていたのが、最終校正になって急に思い至り、今の姿になった。出版社には迷惑な話。
ともあれ、どれほど深い傷もいずれ癒える、とは限りません。世の中それほど甘くないです。
御意見、御感想がございましたら、お聞かせください。
無断転載は禁じます。Copyright(C),Miyake Satoru.1995,1999
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