【縦書きがきちんと表示されない人の為に】
現実は / あまくはなくて / 腐ってる / 味わう前についたため息


 自歌撰「ロール・アンド・クライ」より
 二十世紀末、ある島国には善くない人々が住んでいました。
 彼等は一人ひとりは心優しいのですが、ひとたび群れをなすと、その逸脱行為はなはだしく、他国の資源や土地や建物を買い漁り、自国が豊かになる為に走り回りました。彼等は大変謙譲の美徳を持った人々でしたので、他の金満国の人々よりはずっと貧しい暮らしぶりでしたが、おかげで企業なる集団は賃金が安くつくのでますます肥え太り、他国の企業を倒産に追い込むほどになりました。そうこうするうちに、この国はとうとう世界一の金持ちのように言われだし、人々は華美に着飾り、美食にふけり、遊興を重んじ、浪費を尊び、不倫不道徳を流行とし、国土は汚れ、動植物は死に絶え…、以下略。
 やがて、間違いに気付いた人々は、不浄の政治家や官僚を追い、汚職まみれの企業家を牢に入れ、再び美しく平和な島を取り戻したのでした。めでたし、めでたし…とは行かないのが童話ではない現実なのでして。
 しかし、肝心の歌に直接関係のない話だけでスペース埋めちゃったな。


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