【縦書きがきちんと表示されない人の為に】
唐突に振りむき / にこり 微笑まれ / からだこわばる / つたないおもい


 歌物語「ジングルベルはもうきこえない -うたにひかれて-」より
 こういう出来事は体験していても、まず口にしないから、(散文にしたらバカみたいだ)、「じつはこの歌が好きなんです」と口にする人はまるで告白じみて、こっちの方が「一体何事」と緊張する。しかもそれがいかつい男だったら、…笑っちゃ悪いけれど、後で思い出すと、なにかほほえましい絵になっている。
 「つたない」としたのは、詠んだ時は十代なかばの設定で、大人には無縁の感情だろうという若さゆえの独断があった。けれど今読むと、中年が「この歳になって」と嘆いているとも採れることに気付いた。そんなピュアな恋がいいね。


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