【縦書きがきちんと表示されない人の為に】
こりもせず生きているのに / とりかえしのつかない / あの日 / ないてたすずめ


 自歌撰「ロール・アンド・クライ」より
 御覧のとおり、あの日について説明は何もない。ほとんど意味不明の歌だ。
 しかしながら、読者の想像力はちゃんとこの隙間を埋めてくれる方向に働いてくれるらしい。歌の場合、そういう隙間があった方がむしろ佳い場合もあると思う。たぶん。
 また、歌集を通読することによって見えてくる映像もあるだろう。
 ある人いわく、カラスは誰でもわかるが、スズメが見分けられれば野鳥観察の第一歩を踏み出せたことになる、とか。ちなみに、僕も声で区別は付くものの、鳴いてくれなかったら、都会にいるのだから、たぶん、などといいかげんに考えるほかない近眼。でも、たいてい鳴いてくれるが。だから、この歌でも出演は声だけだけれど、ちゃんと目に見えてもいても構わない。そんなもの気にも止めなかったろうけどね。


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