【縦書きがきちんと表示されない人の為に】
梱包の荷物ほどいて / 新居見る / ほどけた恋の / 行方は知らず


 自歌撰「ロール・アンド・クライ」より
 これまで何度も引っ越してきて、そのたび住居の何もない状態から、梱包された荷が積みあがり、ほどけ、並んでゆく様を見てきた。それなりに感慨の湧くものだ。荷が総て届いているとは限らないし、捨てたのを忘れていたことに気付いたり、間違いなく到着しながら紛失したり、荷ほどきも疲れる。にもかかわらず、あまり苦にならないのは慣れたからか、そういう性分なのか。
 この歌を詠む以前は六畳一間の木造住宅に居たのが、三畳と六畳の風呂無し2LDKになった。その後も移りゆき、ちなみに今は3LDKバストイレ付きに住んでいる。住宅環境が改善されてゆくのは嬉しいが、ほどけたものの行方は今も知らない。


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